ごあいさつ
私は出身大学の名古屋市立大学精神科で研鑽を積んだ後、瀬戸市の公立陶生病院を始め、精神科専門病院などで臨床診療にとり組んで来ました。これまで、数多くの患者さんが治療を終え、本来の生活を取り戻していかれる姿を見送って来ました。身体的な素因や生い立ち、生活環境や行動パターンなど“こころの病”には多くの要因が影響するといわれています。
全く同じ人間がいないように、例えば同じ“うつ”でも歪みの現れ方や中心となる要因、回復していくかたちは人それぞれで異なっています。
病気に影響する要因や治り方が人それぞれ異なるように、必要とされる治療も人それぞれで異なっています。治療はその人その人に合ったものを選んでいくことが大切だと考えます。
当院の治療は、相談に見えた方のお話を、まず最初に医師が直接聞かせていただくことから始まります。じっくりと時間をかけてお話に耳を傾け、症状だけでなく、患者さんが抱えている困難に、治療者が直接的に触れ、多角的な検討を加え、困難の本質を見極めることが、患者さんが回り道せずに最短ルートで回復に至るために大切だと考えているからです。
治療の入り口でしっかりと患者さんの回復までを見据えて、患者さんの歩みに主治医が一貫して治療に付き添います。
あなたに合った治り方を探すお手伝いができたらと思います。
杁ヶ池メンタルクリニック 院長 高見 悟郎
院長略歴
論文(1)mRNA expression levels of leptin-related substances can be modified in risperidone-injected rats.
Biogenic Amines 19(4-6): 299-308, 2005.
(2)Risperidone reduces mRNA expression levels of sulfonylurea receptor 1 and TASK1 in PC12 cells.
Neuroscience Letters 412(3): 254-258, 2007.発表(1)Peripheral injection of risperidone affects mRNA expressions of the genes involved in bodyweight control.
International Congress of Biological Psychiatry, Sydney, Australia, 2004.2.9-13.
(2)リスペリドン投与ラットの体重変化に対する検討.
第28回日本生物学的精神医学会, 名古屋市, 2006.9.14-16.
(3)リスペリドンはPC12細胞におけるスルホニル尿素受容体1とTASK1のmRNA発現量を減少させる.
第29回日本生物学的精神医学会, 札幌市, 2007.7.11-13.
(4)選択的受容体阻害薬のPC12細胞内ATP含有量に及ぼす影響.
第30回日本生物学的精神医学会, 富山市, 2008.9.11-13.
(5)非定型抗精神病薬ノPC12細胞内ATP含有量に及ぼす影響.
第30回日本生物学的精神医学会, 富山市, 2008.9.11-13.
(6)非定型抗精神病薬リスペリドンのラット食餌摂取量と体重変化に及ぼす影響.
第55回中部日本生理学会, 長久手町, 2008.10.17-18.
出身校 | 名古屋市立大学医学部 平成8年卒 |
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専門分野 | 力動精神療法、睡眠医学、精神薬理学 |
専門資格 | 医学博士、精神保健指定医、精神科専門医・指導医、認定産業医 |
所属学会 | 日本精神神経学会 日本精神分析学会 日本睡眠学会 生物学的精神医学会 総合病院精神医学会 |
兼任業務 | 公立陶生病院メンタルクリニック(思春期青年期) 東海理化株式会社精神科顧問医 名古屋学院大学非常勤講師 名古屋市精神医療審査会 |
著書 | 「介護職員初任者研修テキスト」, 公益財団法人介護労働安定センター, 2012. 「ホームヘルパー2級課程テキスト」, 公益財団法人介護労働安定センター, 2011. 「オランザピン100の報告」, オランザピン導入により内服コンプライアンスの改善が見られた1例, 星和書店, 2003. |